この記事で知れること
・医療事務の給与実態
・医療事務でも月20万以上の給与を得るにはどうしたらいいか
給与の実態
✓安定しているから病院勤務がいい
✓医療従事者になって貢献したい
✓事務作業がいい
これらの希望条件から医療事務を目指す人は多いと思います。
ただし、医療事務は専門性が低いため給与も安いのがネック。
医療事務の求人の多くはクリニックでの窓口・診療報酬(レセプト)業務の募集で、月15万~くらいの月20万にも満たない給与です。資格も実務経験も無くても担える業務内容のため給与が低い傾向にあります。
※ですが、実際に採用されるのは医療事務経験者+診療報酬請求事務資格保持者>経験者>資格保持者の順で優位で、経験者も資格保持者も大勢いるため経験も資格もない場合に採用されるのはほぼないと言ってもいいです。
勤務する医療機関が『クリニック』か『病院』か、勤務地が『都市部』か『地方』かによって、差が大きければひと月で約5万円、年間でみると70万円ほどの差額が生じます。
医療事務 | ひと月の給与 | 年間 |
---|---|---|
地方のクリニック | 15万~ (基本給14万+残業20時間の場合) | 208万 (ボーナス2ヶ月分の場合) |
主要都市部のクリニック | 18万~ (基本給16万+残業20時間の場合) | 248万 (ボーナス2ヶ月分の場合) |
地方の病院 | 16.5万~ (基本給15万+残業15時間の場合) | 243万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
主要都市部の病院 | 19万~ (基本給17.5万+残業15時間の場合) | 280万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
クリニックのボーナスは2ヶ月分のところがほとんどで、病院のボーナスは2.5ヶ月~4.5ヶ月分ほど。
中でも大きな総合病院や大学病院など大規模な病院であるほど賞与額が安定して高い傾向にあります。
また、病院の多くは学歴で差が生じ、大卒か大卒以外かの違いで+1~2万円の差があります。
他にも給与が高くなる条件としては、資格手当です。
「診療報酬請求事務」の資格を保持していると、月2000円~ほど資格手当がつく場合があります。クリニックでも資格手当がつくところもありますが、病院のほうが資格手当が充実している傾向にあります。
「診療報酬請求事務」以外にも医療事務系の資格はあり、「医師事務作業補助者」「診療情報管理士」を保持していると月5000〜1万ほど手当がもらえます。
医療事務でも高い給与を得るには
・医療事務系の資格を保持する
・規模が大きい病院に勤める
・最終学歴が大卒以上
以上に当てはまることで、医療事務でも比較的高い給与を得ることができます。
更に高い給与を得るには、医療事務の中でも専門性が高い業務に就くことで月20万以上の給与を得ることができます。
専門性の高い医療事務とは
・医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)
・診療情報管理士
これらの業務は医療事務の中でも医療知識が求められるため、専門性が高いとされています。
本来この2つの業務は資格必須ではありませんが、求人の応募条件では資格必須であったり、実務経験を求められることが実情です。
給与は窓口・診療報酬業務を主とする医療事務よりも2~3万円ほど高い傾向にあり、資格を所持していれば資格手当として5000~1.5万ほどをもらえることが多いです。
専門性の高い業務内容のため、「医師事務作業補助者」「診療情報管理士」としての求人のほとんどは病院です。
僅かではありますがクリニックからも求人はあります。ですが、窓口・会計業務と並行して業務を行うことが多く、給与は医療事務と変わらない、もしくは気持ち高いくらいの微々たる差です。
医師事務作業補助者 | ひと月の給与 | 年間 |
---|---|---|
地方の病院 | 18.3万~ (基本給16.5万+残業15時間の場合) | 269.5万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
主要都市部の病院 | 20万~ (基本給18万+残業15時間の場合) | 294万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
診療情報管理士 | ひと月の給与 | 年間 |
---|---|---|
地方の病院 | 19.5万~ (基本給17.5万+残業15時間の場合) | 286.5万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
主要都市部の病院 | 21.6万~ (基本給19.5万+残業15時間の場合) | 317万 (ボーナス3ヶ月分の場合) |
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